家庭教師というと一般的に訪問型(派遣型)家庭教師とオンライン家庭教師の2種類があります。
それぞれに特長があり、指導を受ける子どもの性格や予算、家庭の状況などで選ぶことが大切です。
この記事では、家庭教師の選び方や訪問型とオンラインの違いと特長を解説していきます。
子どもにピッタリの家庭教師を選ぶための情報を、この記事に詰め込みました。
最後まで読み進めて、ご参考にしてみてください。
オンライン家庭教師と訪問型家庭教師について
訪問型家庭教師とオンライン家庭教師は、それぞれどのような形態で指導をしてくれるのでしょうか。
まずは簡単に、訪問型家庭教師とオンライン家庭教師について解説します。
オンライン家庭教師とは
オンライン家庭教師とは、インターネット回線を用いて、画面越しで指導を受けるサービスになります。
インターネットが接続されているパソコンやタブレット、スマートフォンなどの機器を使って、ZoomやSkypeを用いて、講師から指導を受けることができます。
会社によっては独自のアプリケーションを使用して、より対面の授業に近い指導ができるように工夫されています。
画面越しのために直接講師と会うことはありませんが、リアルタイムで個人指導を受けることができる画期的な学習サービスです。
訪問型家庭訪問とは
一般的に家庭教師と言えば、訪問型家庭教師をイメージされるほど、馴染みのある学習サービスです。
家庭教師会社から講師が自宅に派遣されて、子どもに直接関わりながら授業を行います。
訪問型の良さは、隣に講師がついて指導してくれるので、子どもの様子がすぐにわかることです。
子どもがどのくらい授業についてこれているのか、どこでつまずいているのかがすぐ分かります。
講師が子どものノートに確認しながら、指をさしたりして教えてくれたり、ペン入れをしてくれたりするのです。
オンライン家庭教師と訪問型家庭教師の違いと料金比較
オンライン家庭教師と訪問型家庭教師の違いはどのようなものでしょうか。
また、それぞれの料金の違いについても、ここで徹底比較してみたいと思います。
簡単にまとめた表にしてみましたので、以下の表もご参考にしてみてください。
オンライン家庭教師 | 訪問型家庭教師 | |
講師 | 遠方・画面越し | 至近距離 |
場所 | ネット環境が整っている場所 | 自宅の部屋 |
時間自由度(5つ星中) | ⭐️4.5 | ⭐️3.5 |
授業時間 | 30分、40分、60分、90分 | 60分 |
授業料(月) | 10000円〜30000円 | 25000円〜50000円 |
入会金 | 0円〜20000円 | 20000円〜50000円 |
オンライン家庭教師と訪問型家庭教師の講師との距離感
オンライン家庭教師と訪問型家庭教師とでは、講師との距離感が何より違います。
オンライン家庭教師は画面越しであるため、子どもが緊張せずに授業を受けることができます。
一方で、子どもと講師の間に、見えにくいところが出てきてしまうかもしれません。
見えにくいところは、講師が配慮したり機器を駆使したり、指導日以外のコミュニケーションでカバーする工夫がされています。
講師が自宅に来ることはないので、講師を迎え入れる準備や気遣いをする必要がありません。
訪問型家庭教師は、講師がすぐ隣にいるので、適度な緊張感のある授業になりやすいです。
子どもの様子を間近で見てもらって、直接わからないところを細かく指導してもらうことができます。
講師が自宅に派遣されるため、保護者も在宅している時間に来てもらうことになります。
しかし、授業中は指導の妨げにならないように、生活音に気を使わなければいけないことがあります。
オンライン家庭教師と訪問型家庭教師の受講可能な場所は?
オンライン家庭教師は、基本的に場所を選びません。
インターネット回線が繋がっている環境であれば、どこでも授業を受けることができます。
自宅の一室はもちろんのこと、保護者の勤務先で受講することも可能です。
また外出先でも、インターネットがつながっていれば、日程変更せずに授業を受けられます。
訪問型家庭教師の講師は、基本的には自宅に派遣されて、授業を受けます。
講師の派遣のためにかかる交通費は、別途費用として請求されるのが一般的です。
ご家庭の都合で、自宅以外の場所に講師の派遣を求められることもあります。
例えば、離れて暮らしている祖父母の家で、子どもを預けている時間に受けさせたいうケースです。
派遣圏外の場合は受講することができませんし、交通費の変動が出てきてしまうかもしれません。
オンライン家庭教師と訪問型家庭教師の時間の自由度は?
オンライン家庭教師は、場所ももちろんですが、時間もあまり選びません。
家庭の事情での受講時間や回数を減らせますし、反対にテスト対策のために増やすこともできます。
受講日程の変更も、講師との時間調整がつけば、いつでも振替することができます。
また24時間対応しているオンライン家庭教師もあるので、帰りが遅い子どもでも指導を受けることができますね。
ご家庭や子どもの生活状況から、受講スタイルを選ぶことができるので、時間の自由度は高いと言えます。
訪問型家庭教師は、子どもと保護者ともに在宅の時間に受講するので、一般的に18時から授業を始めることが多いようです。
遅い時間では22時までの間に、授業を受けることができるようです。
しかし訪問型の会社側の規約上や、講師の帰宅移動時間などの理由から、夜遅い時間の受講ができません。
急用のために指導日の変更を申し込んだのが講師に伝わっておらず、講師が家に来てしまったというケースもあるようです。
外部の方が、ご家庭に訪問する形態の欠点とも言えます。
オンライン家庭教師と訪問型家庭教師の1コマの授業時間は?
オンライン家庭教師は、1コマの時間もバリエーションに富んでいます。
各会社ごとで30分、40分、60分、90分など、選べる1コマの時間が異なるのです。
1コマの授業時間が短ければ、コストを抑えながら、ちょっとした時間の合間に受講できます。
指導時間を増やしたい時には、コマ数を増やすこともできるので、生活状況で選択自由です。
訪問型家庭教師は、1コマの時間は60分であるところが多く、授業料金は各会社で異なります。
授業時間以外でも、講師が来るまでの待ち時間や、終了後には講師から保護者への授業報告を受ける時間もあります。
その分だけ、家庭教師の時間をしっかりと設けてスケジューリングしなければなりません。
オンライン家庭教師と訪問型家庭教師の料金の目安は?
それぞれの契約条件によってかかっている授業料が、大きく変わります。
1コマ60分の授業料の相場でも、オンライン家庭教師と訪問型家庭教師では差があります。
授業料によっては、毎月支払う月謝も大きく差が出てきます。
オンライン家庭教師 | 訪問型家庭教師 | |
授業料(1コマ60分) | 2500円〜6000円 | 3000円〜8500円 |
月額料金(相場) | 10000円〜40000円 | 25000円〜50000円 |
1コマ単位の授業料はオンライン家庭教師よりも、訪問型家庭教師の方が高めです。
それに伴って、ひと月にかかる授業料も訪問型家庭教師の方が高くなります。
オンライン家庭教師は、授業料も安い上に、講師の交通費も削減できますので、家計にやさしいですね。
オンライン家庭教師と訪問型家庭教師でかかる諸費用は?
オンライン家庭教師でも訪問型家庭教師でも、授業料以外でもかかる費用があります。
・入会金 ・年会費や契約更新費 ・退会費または解約金や違約金 ・管理費 ・教材費
訪問型家庭教師は、入会金4万円程度、契約更新費は約1万円、管理費3500円〜となっているのが相場です。
オンライン家庭教師は、入会金が2万円程度、管理費が2〜3千円が相場ですね。
授業料金以外の諸経費について、公式サイトで明記されていない場合は、問い合わせが必要です。
会社によっては、授業料以外の費用が一切かからないといった会社もあります。
また、新年度に向けたタイミングでは、入会金0円などのキャンペーンを行なっているところもあります。
諸経費を抑えるには、キャンペーンの時期に入会すると良いでしょう。
オンライン家庭教師が向いている子どものタイプは?
オンライン家庭教師で学ぶことで、学力や成績がアップする、向いている子どもは以下のようなタイプです。
・部活や習い事で忙しく時間に余裕がない ・人との関わりが苦手で緊張して集中できない ・行きたい高校や大学など目標を決めている ・家庭教師の費用を抑えたい
それぞれの項目について、解説していきます。
子どもが合っているか、検討してみてください。
部活や習い事で忙しく時間に余裕がない
中学校に入学すると部活動が始まり、子どもの9割近くが、運動部に入ると言われます。
運動部だと練習内容がハードだったり、遅くまで活動することも少なくありません。
練習試合や大会などもあると、休日がないといってもいいほどです。
部活動のほかにも習い事をしていて、学校生活との両立している子どももいます。
オンライン家庭教師では、深夜帯などの遅い時間の指導にも対応していて、家庭と子どものニーズに応えています。
講師の移動時間が不要なことから、1コマ30分などの短時間で指導をしてくれる会社もあります。
忙しい毎日で時間に余裕がないけれど、勉強も頑張りたいという子どもに向いていえるでしょう
。
人との関わりが苦手で緊張して集中できない
同級生や先生、人との関わりが苦手で、変に緊張をしてしまうなんてことはありませんか?
オンライン家庭教師では画面を通じての授業になるので、リラックスして勉強に集中できるでしょう。
学校に馴染めずに、学校に通いづらく不登校になってしまう子どもにも、オンラインは向いています。
オンライン家庭教師では、不登校になった子どもへの学習サポートもしてくれるところがあります。
子どもへの言葉がけや保護者の悩みも受けてくれますので、安心してお任せできますね。
行きたい高校や大学など目標を決めている
具体的な目標をもっている子どもは、オンライン家庭教師がぴったりです。
苦手科目を克服したい 家庭学習を習慣にさせたい テストの点数や偏差値をアップさせたい 志望の高校や、進学したい大学などの受験合格
オンライン家庭教師では、高校受験や大学受験で合格を勝ち取った、先輩講師が多数在籍しています。
勉強の仕方や受験勉強への心構えなどの情報を教えてもらいながら、勉強の指導を受けられるのです。
日本各地の講師たちが在籍していますのえ、有名大学に入学した講師や、たくさんの生徒を難関大学に合格させた講師など
たくさんの講師陣のなかから、子どもに合う講師を選ぶことができます。
家庭教師の費用を抑えたい
授業料だけでも、訪問型家庭教師より料金が安く、短時間の指導を受けることもできます。
授業料金以外の入会金や年会費や退会違約金が一切ないという会社もあります。
Web環境を整えるために、実費で購入しなければいけない周辺アイテムがあるかもしれません。
ほぼ授業料のみで家庭教師を依頼することもできるので、とてもリーズナブルです。
訪問型家庭教師が向いている子どものタイプは?
訪問型家庭教師の指導を受けることで成長と結果が見えてくる、向いている子どもは以下のようなタイプです。
・人がいないと緊張感を保ったり集中できない
・勉強をすることへのモチベーションが低い
・家庭学習をする習慣が身についていない
・保護者も講師と直接コミュニケーションをとりたい
それぞれの項目の解説をしていきますので、ご覧になってください。
人がいないと緊張感を保ったり集中できない
学校の授業は緊張感が持てるけれど、自宅では途端に勉強に集中できず気が散ってしまうということありませんか?
こんな子どもは人の目がないと緊張感をもったり、集中することができなかったりします。
訪問型家庭教師は、子どものすぐそばで指導をしてくれるので、このような子どもにはピッタリです。
子どもが集中できていない、分かったふりをしているなどの、子どもの変化に気づきやすい状況にあります。
興味を持てるように話題をつくってくれたり、授業の進め方を臨機応変に変えたりと工夫してくれます。
集中力が続かない子どもでも、変化を見ながら指導をしてくれるので向いていると言えるでしょう。
勉強をすることへのモチベーションが低い
勉強が遅れていても、勉強をすることへのモチベーションが持てないなんてことはありませんか?
自宅にいると、勉強よりもゲームやコミックなどのさまざまな誘惑に負けて、勉強が進みません。
学校生活や部活で疲れてしまって、勉強への意欲がもてないなんていうケースもあります。
訪問型家庭教師では、講師と子どもとの直接の関わることができて、相談にも乗ってもらえます。
直接様子をみながら家庭学習の仕方を教えてくれたり、意欲を出せるようにサポートしてくれます。
家庭学習をする習慣が身についていない
小学生時代に、家庭学習の習慣付けができなかった子どもは、多いです。
勉強の前に、部屋や机の上を、片付けをするところから始めなければいけないかもしれません。
訪問型家庭教師は、講師が定期的に自宅にくるので、掃除をしざるおえません。
部屋や机の上をキレイにする意識がでてきますので、日頃から家庭学習ができる環境をつくることができます。
中学生になれば、授業が進む速度がとても早くなります。
家庭学習の習慣がいないと、知らず知らずに授業から遅れを取って、分からないところが増えてしまうかもしれません。
訪問型家庭教師では、直接、家庭学習の仕方や習慣付けの方法を教えてくれます。
子どものことを細かく把握してくれるので、適しています。
保護者も講師と直接コミュニケーションをとりたい
訪問型家庭教師は、指導後にほぼ必ず、その時の指導報告を受けます。
それ以外でも、自宅に訪れた講師と保護者とで、やりとりをする機会をたくさんつくることができます。
講師が早めに到着して指導に入るまでの空き時間
子どもが指導を受けた後
子どもの勉強への向き合い方や、集中力などを聞くことができます。
保護者が直接講師に、子どもの学習状況について相談することができるので安心です。
まとめ
オンライン家庭教師と訪問型家庭教師では、それぞれの大きな特長があります。
子どもの性格やこれからの進路などの目標によって、どの家庭教師が相性がよいのかも変わってきます。
目標が決まっていたり、学校生活や部活と勉強の両立を目指していたり、授業料を安く抑えたいなど
子どもとご家庭の目的を明確にして選んでみましょう。
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